バス混雑時の空席について

私は毎日バスに乗っているが解せないことがある。

 

何故バスが混雑していて乗車できない人がいるのに空席の優先席に座らないのか?

 

確かに譲るべき時が来た時に譲る勇気がいるだの何だのと思っているのかも知れないが、事実として私は優先席が空席なのに立っている人でバスが満員で乗車を諦めたご老人を何度も見ている。

 

一方で外国の方々がスマートに席を譲っている姿をよく見かけるのも事実。

手を合わすような気持ちでいつも見ている。

 

結局、今の優先席は座るべき人が座る席というより、優先的に座るべき人以外が座らない席といった方が正しいのではないか?

 

 

そう言えば『雑宝蔵経』に「無財の七施」と言うのがある。

 

 「無財の七施」はお金のかからない思いやりの施しで、その中に「床座施(しょうざせ)」がある。

 

つまりは場所や席を譲るという施しである。

 

 

ここで思うのは満員バスの空席の優先席前で立っている人物が持っているのは譲り合い・想い合いの気持ちではなく、単なる自己保身であったり無関心の気持ちであろうということだ。

 

 

利休七則の「相客に心せよ」を想うばかりである。